カッコいい家を作るにはちょっとしたコツがあるんです。

住宅のデザインに求められる事

住宅のデザインって、インテリア(内観)とエクステリア(外観)にわかれるんですが、それぞれにやっぱり流行ってありますよね?

現在の流行は外観は直線基調のシンプルなデザインで、内観はシックで大人格好いいというか男前な感じでしょうか?

ちょっと前までは北欧のシンプルモダンなインテリアが流行ってたんですが、こういった流行も周期的に繰り返されて、少し時間が経つと流行遅れで飽きちゃう・・・なんて事もしばしばあります。

5~10年周期で買い換えのできる車とかだったら、デザインが古くさくなってきたら買い換え時なんですが、住宅はそう簡単には買い換えできないですよね?なので、僕が考える住宅のデザインというのは流行に左右されないシンプルでバランスのとれた飽きの来ないロングライフデザインというのを第一に考えてます。

たとえば外観でいうとこんな感じ

スペース効率と強度のバランスのとれた総2階に屋根はシンプルな切り妻の極々一般的な形なんですが、窓の位置や間隔で均整を取っています。またシンプルな外観でも表情が出るように外壁材は塗り壁で仕上げてます。

住宅というのはデザインだけを優先して性能が疎かになってもいけません。上の画像の建物で言うと1階に日当たりを重視するあまり大きな窓を設置してしまうと強度のバランスが悪くなるだけでなく断熱性能も下がってしまうので、性能とデザインのバランスを取る事も重要なポイントです。

でも、機能美というか強度のバランスの良い建物というのは外観もバランス良くまとまるんですけどね・・・

使い込むほどに愛着が湧くデザイン

インテリアは好みがあるので、なるべくお客様のお話を聞いて具現化していますが共通して言える事は長く使える様に本物の素材を使用する事・・・木の変色や床の傷も年月を重ねる程味わいを増し、使えば使う程愛着の沸くそんなデザインになる様にしています。

住宅はカフェやバーといった店舗とは違います。一見見栄えのする素材をつかってもお手入れに手間がかかったり耐久性に問題があったりしたら生活する空間には向いていないと思うんですよね

最初から味のある仕上げではなく、使い込んでいくうちに味わいが増すそんな素材の方が愛着が沸くのではないでしょうか?

柳 宗理 ステンレス ケトル

それは住宅だけでなく暮らしの道具にも同じ事が言えると思うんです。これは僕のお気に入りにヤカンで一見普通でなんの変哲もないデザインなんですが、熱効率から注ぎ口や蓋、つかみやすいグリップから蒸気穴にまで使いやすさにとことんこだわった細かいデザインが施されています。

みてくれだけでなく飽きが来なくて愛着を持って長く快適に使える事・・・

それがデザインの基本だと思います。