ウッドノートの注文住宅は基本的に在来木造構造です。
木造というと、鉄骨や鉄筋コンクリート造と比べると強度が弱いイメージがありますが一概にそうとは言えないんです。
私はプランニングの際に一番気を付けている事は建物強度のバランスです。法的な設計強度を満たす事はもちろんですが、建物全体の強度のバランスを考え、木造ならではの軽くしなやかな構造の強みを十分に発揮できる様にしています。
建築現場でよくある話で
「図面に書いてあるけどこんなのどうやって作るんだ」
とか
「設計士は図面にしゃーっと線を引くだけだから楽でいいわな~」
といった事を良く聞きます。
これって結構まずい話で、図面と現場の整合性がとれないと建物強度のバランスが悪くなるだけでなく最悪の場合設計強度を満たせなくなる恐れも出て来ます。
そんな事が起こらない様、もともと現場管理が本職の私ですから、構造体の図面ができあがった時点で施工する職人も含めて一棟一棟しっかりと構造体の検討を行っています。
特にこういった梁が表しになった構造では梁の組み方によって天井や床板の向きまで変わってしまうので仕上がりもしっかりとイメージしながらの検討が必要です。
また構造体に関わる大工だけでなく他の業者さんの意見も電話で聞くのも重要なポイントです。
住宅建築は沢山の業者と職人の手によって施工されます。
大手ハウスメーカーの様に規格品や既製品を使用せず、職人の手づくりの部分が多いウッドノートの住宅は細かい箇所まで物件ごとに細かく対応しないといけません。
全ての職人が無理なく作業できるだけでなく、将来的なメンテナンスの部分も考慮して構造体の詳細を決定そしています。
通常建物の構造体は建物が完成してしまう見えなくなってします事が多いのですが、こういった目に見えない所ってやっぱり大事なんですよね。