海は自分を見つめ直す場所

結婚前にスノボやサーフィンの横乗り系のスポーツにハマってまして、でも結婚後はしばらくは自粛してたんですが10年くらい前に子供の手間も掛からなくなったこともあり再開、スノボは子供と一緒に行く位ですが、サーフィンは季節を問わず休みの日は海に通い続ける位どっぷりハマってしまってます。

でも、昨年末に頭を怪我しちゃったり、薪割りしてて爪割っちゃったり、年度末で忙しかったりで今年は海に行けずに気がつけばもう4月も半ば・・・

なんでこんなに海に行けなかったかというと体調や仕事もそうなんですが、サーフィンって自然相手なんで結構ハードでいろいろと辛いスポーツなんで、一度足が遠ざかっちゃうとなかなか行く気になれずに、なんだかんだと行かない理由を探しちゃうんですよね

昨日も前日までは海は大荒れでだったので、海に行こうか行かまいか迷いましたが、いい加減心も身体も干からびそうだったので意を決して朝3時起床!3時半出発でいざ伊良湖へGO!なんですが、大体この早起きの枠を超えたスーパー早起きが辛いンですよね(^_^;
でも朝イチは波も良く人も少ないので、頑張って夜明け前には海に到着!

ちょっと波はボヨボヨした感じだけど、そんなにハードではなく程よい感じなので一安心して入水することに・・・

ところで、ボクが海でやってるのは普通のサーフィンじゃなくて、ちょっと大きめのサーフボードの上に立ってオールで漕いで波に乗るスタンドアップパドルサーフィン(SUP)っていうのなんです。数年前に肩を痛めて腕が回らなくなり、当時流行始めたSUPに転向したんですがコレがまた難しく一筋縄でいかないスポーツで、難しい分できたときの楽しみも大きくすっかりこっちにハマってしまったんです。

2016年1月4日 撮影:北村 守氏

こんな感じで波乗りするんですが、ボードの上に立つと言う事は穏やかな海でも結構難しいんだけど、サーフィンが出来るくらいの波が立ってる海だとボードの上に立つだけで一苦労。一瞬でも気を抜くと海へ沈(チン)しちゃうんです。ボードも大きいんで、波に持って行かれるパワーもハンパないし、大きな波に巻かれた時はホントに死にそうになる位で、自然の力の対して自分自身の小ささを感じさせてもらえるんですね

次々に来る波を乗り越えて沖へこぎ出して、いつどこに来るのか解らないセットと呼ばれる大きな波の一番パワーがあるピークポイントを狙って波待ちをするんですが、少し波待ちの位置を間違えると波に巻かれたり風や潮の流れで流されたりと波待ちしている間も結構必死です。正直パニックになるくらい怖い事もあるんだけど、平常心で心を整えセットを待ちます。

この波待ちの時が、ちょっとでも集中力が乱れたり変な所に力が入ってバランスを崩すと海に沈しちゃったりで、まるで座禅を組んでいる時の様な無の境地で、自分を見つめ直す良い時間になるんです。

昨日も心を落ち着かせて他のサーファーが居るはるか沖合で15分に1度くる大きな波を狙って波待ち。何本か良いセットを捕まえて良い波に乗る事ができて大満足でしたが、一人で波待ちしてる時間も、ちょっと大げさなんですが自然を相手に生と死を感じられる非日常的な空間で良い心のリフレッシュになるんです。

スポーツとしても波に乗る事も楽しいんですが、そういった競技的な面だけでなく精神的な面でも充実するんでサーフィンってやめられないんですよね。そんな魅力にハマって還暦を過ぎてもバリバリにサーフィンをしてる大先輩もチラホラというかかなりの人数で、ボクなんてまだまだ下っ端のパシリの様な存在なんです。そんな話はまた後日しますが、心も身体もリフレッシュできた休日でした。